午後の部①「縄文時代の楽しみ方」レビュー
文 :北海道教育大学 芸術・スポーツビジネス専攻 木戸颯太郎
写真:関 浩勝
今回講師を務めていただいたのは、株式会社ニルソンデザイン事務所代表で縄文時代専門のフリーペーパー『縄文ZINE』編集長である望月昭秀さんだ。ここでは縄文文化の現代における楽しみ方を対談形式で語って頂いた。
一縄文ファンとして活動されている望月さんは、縄文文化は地域性と時代性に深く関わっていると言う。確かに弥生時代から現代まで約2500年の月日が流れているが、縄文時代だけで考えても1万5000年もの時間が経過している。また地域によって土偶の顔や土器の模様が異なったりと、それぞれの地域に強く根付いている文化であると言えるだろう。
縄文ファンの中で人気なのはやはり土器と土偶であるらしい。様々な模様や顔の意味、またどうやってそれらを描き作ったのかなどの背景を楽しむ。これぞ時代性と地域性が生むロマンだと感じた。
ただ、馴染みづらいのも無理はないと望月さんは言う。というのも他の歴史と違い、人や物語が伝承されていないからだ。今回のプロジェクトを通じて少しでも興味を持つ、またそれぞれの楽しみ方を提供できればと個人的に思う。
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