オークニーで今、もっともホットな遺跡なのが、ここだろう。前述の二つの古代のストーンサークルの間にありながら、2003年まで発見されず、2004年から調査が開始されたばかりの建物跡だ。今、世界中の考古学マニアに注目されている場所。
約5000年前、BC3000年前と考えられるとのことで、前述の住居跡、スカラ・ブレイと同時代か。
ここの発掘は寄付で賄われており、作業はボランティアを中心に行われている。来年を最後に保全のため、埋められてしまうそうで、今なら発掘ボランティアとしての参加も可能。つまり、旬な考古学現場なのだ。
ここが遺跡として特に興味深いのは、宗教施設であったと考えられる点。約600もの動物の骨が見つかっており、しかも、これらは一度に殺されている。つまり、10000人以上の人が集まり、同時に会食したことを表すという説もある。
オークニーの一連の遺跡には、古代の人々の宗教感が見えてくる。そして、それはストーンヘンジの謎解きともリンクするのだろう。
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