とうとうここにに来ました。
同じストーンサークルでも、前述の北の果てのオークニー諸島とはかなり離れており、オークニーからエジンバラまで飛行機で1時間、そこからロンドンまで飛行機で1時間半かけて戻り、翌日、ロンドンからバスで2時間半くらいかけて到着。
前述のオークニーで見たストーンサークルとは異なる石、巨大なサーセン石と少し小さいブルーストーンで構成されており、特にブルーストーンは車で3時間くらい離れているウェールズから運んでいるとのこと。
この辺は現地近くに素材があるオークニーとはかなり違います。また、オークニーは、すぐ近くに海や湖があり、水運も考えられますが、こちらは一見、水運がない。陸運でこれだけ大きな石を運んでまで作るとしたら、かなり強い目的が必要です。
現地にきてみて、オークニーとの共通項もあるのもわかります。
それは平原で圧倒的な見晴らしがあること。
これは、天体と純粋に繋がれることと、多くの人も集まれるということ。毎年、夏至と冬至の日には立ち入り禁止のロープ内に入り、実際に石に触れることもあり、今も1日に2万人の人が訪れるそうです。
訪問時は、夏の土曜日のせいか、夏至冬至以外でこんなに人が来てるのは珍しいというくらいの人手、数千人くらい参加してました。
何度か増築されていて、未完成で終わったと考えられているので、何年前の場所かという言い方も諸説ありますが、3500〜5000年前という感じでしょうか。
初期には墓として、そして、夏至と冬至の太陽の位置に合わせて設計されていること、周辺で動物の骨が出ていることなどから、祭祀の場として使われていたと考えられるようですが、本当の目的は今もよくわかっていません。
*実はビジターセンターでは、日本の縄文文化を紹介する展示が8月末まで開催されていました。ストーンサークルの繋がりなど、日本との比較も興味深いのです。
*写真・文 北海道教育大学 芸術・スポーツビジネス専攻教授 柴田 尚
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