前述のリング・オブ・ブロッガーの近くにあり、ブリテン諸島最古のストーンサークルとも言われている。
前述のリング・オブ・ブロッガーと比べると石片の数は少なく直径はかなり小さいが、個々の大きさは倍くらいあり、中には高さ6mに達するものも。リング・オブ・ブロッガーは、植生の保護もあり、サークルの中には入れないが、こちらは元々、この敷地で古くから家畜を飼っている歴史があり、側によって触れることもできるのが嬉しい。しかし、実際に歩いてみると羊の糞だらけ。若干興醒めするところもあったが、これも、この遺跡がこの地のエコシステムと関連していることの証明。
この遺跡は、コミュニティの象徴のようなものなのか。いや、もう、それを通り越して、普段意識しないような野や山の風景の一部になっているのだろうか。
とにかく、この遺跡は今も人々の生活と深く結びついている。
それにしても、現地に訪れると、とにかく強烈な風である。黙って立っているのもきつい。遮るものがない見晴らしのよい平地はこの厳しい風を呼ぶ。
この地の美しさと厳しさ・・・ミステリアスな遺跡を生む精神の背景には、この地特有の自然環境が密接に結びついていることは間違いないだろう。
*余談だが、この地の二つのストーンサークルの奇異な立ち方は、まっさきに2001年宇宙の旅のモノリスを連想した。そして、円環状に屹立した謎のオブジェに囲まれる様は、エヴァンゲリオンのゼーレ会議のようだ。
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