top of page

③「縄文人の生活と変容のコスモロジー」〜プロジェクトJOMONセミナー2023

          第1回『地域をつなぐ点と線』午後の部② 北海道教育大学岩見沢校 芸術・スポーツビジネス専攻3年 菊地爽詩

プロジェクトJOMON午後の部2つ目のセミナーでは秋田公立美術大学にて准教授を務める芸術人類学者の石倉敏明氏を講師としてお招きし、日本列島の先史文化における「生きること」「活かすこと」の考察についてお話ししていただいた。


 セミナーでは様々な地域に残る縄文文化について紹介していただいた。宗教学や民俗学が扱っているようなテーマと地域に残っている縄文文化は明らかに深く繋がっているものの、これらを安易につなげてしまうとオカルトのようなものになってしまう。こういったものを信憑性のある形で示すにはアートが役に立つこと、基層文化として縄文文化を見ていくと縄文的なもの、中世的なもの、現代的なものと層になって現れ、時代を超えた様々な要素がレイヤーになっていること、縄文の中にも数多くの異なるルーツがあり、縄文は一色ではなく異なる歴史、異なる他社の歴史が足元にあるということが大切であるということなどをお話ししていただいた。


セミナーの最後に石倉氏は、「伝統的な知性と化学的な知性を合わせることで私たちは生きた知識、生きた実践に継承できる」とおっしゃっており、非常に印象に残った。セミナーを通して多角的な視点で物事を見ることの必要性を改めて感じた。

閲覧数:32回0件のコメント
bottom of page